こんにちは。大阪京橋の女性専用整骨院ASCメディカルラボ院長 神野甯世*かんのやすよ*です。今日は患者さまからよく聞かれる腰痛対策や骨盤矯正のクッション・座布団についてお話させていただきます。
結論からいうと…
グッズよりも知識が必要!
骨盤矯正やダイエット、腰痛対策などをうたうグッズが毎年いくつも開発販売されております。そのグッズの良し悪しは別にして、まず第一に必要なことはこのグッズがなぜ効果をだせるのか、それを理解するための知識です。
骨盤クッションには、後部の支えや座面の傾斜により「骨盤を前傾させる」効果があります。例えばこんな姿勢で座ってしまう事はありませんか?
骨盤が後傾(背中を丸める方向)して、だらんと背もたれにもたれる姿勢ですね。一見、リラックスしているように見えますが、この姿勢でデスクワークやテレビを見るなど長時間続けると、腰痛や首の痛み、肩こりの原因になります。
デスクワーク時は骨盤をやや前傾…がポイント!
骨盤が後傾した状態は、体全体を後ろへ倒す方向へ誘導します。しかし、デスクワークやテレビなどを見る際は、顔や手を一生懸命前へ突き出そうとしますよね。そうすると何が起こるのか?腰や首で前方向と後ろ方向という、引っ張り合いのケンカが起きます。
人が体を痛める、またケガする原因のほとんどがこの、「引っ張り合いの力が体にかかる」事が原因です。厳密に言えば、引っ張り合いだけでなく、捻じれやせん断力、圧迫も含まれます。
大事なのは、体の中でかかる力のケンカが起こらないことです。
つまり、デスクワークなどでは頭や手を前方向で作業するため、体全体が前方向へ導かれると、力のケンカは起きません。だから、骨盤クッションは骨盤前傾を導く形状になっているんですね。
しかし骨盤前傾にも落とし穴が
骨盤が前傾へ必要な分だけ導かれるのは、もちろんOK!なのですが、この必要な分だけというのが実は難しいんですね。クッションは使用している間にヘタってきたり、椅子の上にクッションを置くため高さ調整も必要になります。
骨盤クッションが原因で膝痛も
実は、当院の患者さまで元々膝に痛み症状をだされていた方が、骨盤クッションを使用し続けたことにより、歩行にこまるほどに膝症状が悪化された方がいらっしゃいます。
なぜ骨盤クッションが膝の痛みを悪化させたのでしょうか?
それは、「骨盤前傾姿勢」にあります。
骨盤前傾が強くなると、次は体が前に倒れすぎてしまいますので、倒れないように必死に堪えないといけません。
椅子に座って体が前に倒れそうになる、それを耐えるには???
そう!足で耐えるしかないんです。
椅子は体重を支えてくれますので、実は足はサボれるはずなんですが、体が前に倒れるのに耐えていると足へ負荷がかかり続けます。そのせいで、膝の症状が悪化してしまったんですね。
知識が必要な理由ご理解いただけましたでしょうか?
今は便利なグッズやサプリメント、健康法などが目まぐるしく私達の周りに現れますよね。それを否定する訳ではないのですが、物事には必ず裏と表があり、適量・適切・適度があります。便利グッズを上手に使いこなすのは、適量・適切・適度を知るための知識が必要です。
当院でおすすめしているのは
骨盤クッションのかわりに当院でオススメしているのは、タオルやストールです。方法はいたって簡単、タオルをお尻の後ろ半分に敷くだけ。これだけで、椅子に傾斜ができますから、骨盤は自然に前傾します。椅子の形状、その日の体の状況に合わせて、タオルやストールの厚みを変え調整することができます。簡単お安くできますよね?デスクワーク時の腰痛でお悩みの方は是非試してくださいね。
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