こんにちは。大阪京橋の女性専用整骨院ASCメディカルラボ院長 神野甯世*かんのやすよ*です。皆さん、ウォーキングはされていますか?たくさんのウォーキング本や、テレビ特集も組まれ、日本人が歩き方にとても興味があることがわかりますよね。
当院の患者さまからもよく、「もっときれいに歩きたい」「歩いても疲れない体になりたい」と動作アドバイスのご要望があります。
歩いている時に何か意識されていることはありますか?
と、私はよく患者さまに質問します。その中で、よくご回答頂くのがコチラ!
「踵から着地するように心がけています!」
です。そう、色んな雑誌やテレビで踵からの着地を意識しよう!と推奨されていますからね。スーパースローで撮影された歩行ビデオを見ると、確かにモデルの方は踵から着地して歩いています。
歩いている時、体重は踵から足裏の外側、最期は親指へと移動して、最期は足の指先で蹴るんですよね。私たち治療家が読む医療本にもそう書かれています。
確かにそれは事実なんです。
事実なんですが、実はコレ…無意識でやるからこそ理想の体重移動での歩き方になるんですね。
足裏の体重がかかる場所を踵から外側、指先へと意識しては、理想の歩き方健康美人にはなれないんです。それどころか、逆に、歩けば歩くほど体の調子を崩しかねません。
踵から着地を意識すると何故ダメなんでしょうか?
歩く時、踵から着地を意識してはダメな理由は?
一言でいうと、余計な力がかかるから!!です。
いつも患者さまにお話するのですが、人が体を痛める理由のほとんどが、体に違う方向の力が加わることです。
例えば、ゆっくりソファにもたれて休んでいるのに、急に腕だけを前へ引っ張られたらどうなるでしょうか?体の殆どは背もたれ方向に向かっているのに、腕だけが前へ引っ張られ、肩にちぎれる力がかかり怪我をしますよね?
これは大げさな例えですが、日常生活の中で、気付かないくらいの強度で体に違う方向の力がかかっている事はよくあります。
これが腰痛や肩こりの原因となるんですね。
では、歩く時の踵着地を意識することで、体に違う方向の力がかかってくるのでしょうか?
実際にやってみましょう!
皆さんも、実際にやってみましょう!まず立っていただいて、一歩だけ片足を前に振り出します。その時、踵着地をしっかり意識してみてください。
踵が着地したらSTOP!!!
踵着地した方の足の爪先はどうなっていますか?
踵着地を意識せず片足を振り出した時と、どう違うでしょうか?
わかりますよね?
踵着地を意識すると、しない時よりもつま先が手前に持ち上がりませんか?
足の指先にまで力が入り、足首の関節が硬くなりますよね。
実は、この硬さが歩いている私たちの体に悪さをします。
もっと言うと、足全体の硬さと言っていいでしょう。
踵着地を意識すると、歩き方に変化が…
ではもう一度、皆さまにもやっていただきたいのですが、立った状態で、片足のつま先をしっかり持ち上げていただけますか?
その時の太ももの筋肉のハリを感じてみてください。
太ももの前も後ろも緊張して筋肉が硬くなっていますよね?
では、その筋肉のハリを感じたまま、膝と股関節を曲げ、足を持ち上げてみてください。
ほら。いかがでしょうか?
股関節にも詰まったような強張りが出て、足を持ち上げにくくなりますよね?
これは、足の前側の筋肉も後ろ側の筋肉も同時に緊張させたための弊害です。
足の前側の筋肉は、足首・つま先を持ち上げようと収縮して緊張し
足の後ろ側の筋肉は、足首・つま先を持ち上げたために引っ張られストレッチ状態。
前も後ろもカチカチになった足は、スムーズな動きなんてできなくなるんですね。
そのカチカチの足を無理に動かそうとするとそれを上回る筋力が必要となり、股関節周囲の筋肉が大頑張り!股関節に詰まるような筋緊張がでるのはそのためです。
筋肉に必要以上に負担をかけて歩き続けると、どうなるでしょうか?
筋繊維を痛めるだけでなく、関節への繰り返しの負荷で変形性関節症になるリスクを高めてしまいます。せっかく健康のために美容のために頑張ったのに、歩けば歩くほど、痛みや変形を引き起こすなんて絶対に嫌ですよね!
股関節・膝をスムーズに曲げ、足を持ち上げるには足首のリラックスが大前提なんです!
皆さま、踵着地なんて意識せず体全体をリラックスして歩いてくださいね。
どんな歩き方がいいのか?健康や美に興味ある皆さまのお役に立てるよう、これからもわかりやすくまとめていきたいと思います。
もし質問などありましたら遠慮なくコメントくださいね。
歩き方・姿勢で悩まれている方のお役にたてれば幸いです。
歩くと腰や膝が痛い!なら大阪京橋の整骨院ASCメディカルラボへどうぞ
大阪市都島区東野田町1-21-7 富士林プラザ10番館702号 地下鉄京橋駅1番出口から徒歩2分!